数あるWebサイトのなかから、当サイトにお越し頂き、誠にありがとうございます。
「脱線言語ミュージアム」と銘打ちましたこのサイトは、世界に対する憎悪や怨恨をベースに、管理人が腕によりをかけて作成した、大切な大切な空間です。
いま、世界は、文脈を必要としなくなっています。
言葉は単なる記号として、ダイレクトな意味しか表さなくなりました。それはちょうど、キーボードに入力した文字がパソコンの画面に表示される、そういう類いのダイレクトさです。
このサイトの目的は、キーボードの配列を、少しだけズラしてしまうことにあります。たとえば、「モアイ」と打ったはずなのに、画面には「鑑真」と表示されている。そういうことがやりたくて、このミュージアムを作りました。
画面上に意図せぬ鑑真が表示されたからといって、なにか特別な意味がもたらされるわけではありません。普通にキーボードを使いたい方にとっては、はた迷惑な話でしょう。
けれど、モアイが鑑真になったり、砂肝がダースベイダーになったり、パパラッチがサワークリームオニオンになったりする空間に身を置くことで、きっと日常に戻ったとき、鑑真が突然飛び出してこないことに対して感謝できると思うのです。
言うなればここは、鑑真が突然飛び出してくる、教習所のシュミレーターのようなところです。鑑真をヴァーチャルに轢く経験をしておくことで、実際の運転においても心のなかの鑑真が「かもしれない運転」を呼びかけてくれるでしょう。そうして、今日も安全に運転を終えることができたと、当たり前を当たり前に享受できるのです。