「木を隠すなら森の中」という慣用句がありますよね。実際に、人に知られたくない木があるときに、この慣用句を思い出し、体よく森の中に隠し仰せたという人も多いのではないのでしょうか。
しかし、疚しい木がある状況で、つねに周りに森があるとは限りません。そういう意味では、私たちはもっと自然のなかで生きることの意義に向き合った方がいいのかもしれませんね。
それはさておき、見られてはいけない木を抱えているときに、森が見つからなかったらどうすればよいのでしょう。
そもそもなぜ木を隠さなければいけないのか？
今まさに隠したい木があるという方に。森を探す前に、まずはその木を隠さなければいけない理由を整理してみましょう。もしかすると、そもそもその木は隠す必要のないものなのかもしれませんよ。
以下では木を隠さなければいけない主な理由を挙げながら、隠す以外の方法を考えていきます。
誰かの大切な木を奪ってしまった
まず考えられるのは、あなたが抱えているその木が、もともと誰かにとって大切な木であり、それを不正な手段で入手した、という可能性です。この場合、木を隠してしまえばさらに重い罪に問われる可能性もありますので、一刻も早く持ち主のもとに木を返す必要があるでしょう。なお、返却の際にはお詫びの印として木をもう一本付け加えておくのが望ましいです。
疚しい行為の痕跡が木に残されている
次に、人には知られたくない行為の痕跡がその木に残されているケースも考えられるでしょう。この場合、もちろん木を隠してしまうことも選択肢ですが、木からその痕跡を消すことができないかをまず考えてみる必要があります。
たとえば浮気相手の口紅が幹に付着してしまっているという場合は、幹を全面的に口紅で塗りつぶしてしまえば、それが浮気相手のものかどうかはわからなくなります。この際、すべて浮気相手の口紅と同じもので塗りつぶしてしまうと、その種類から相手を特定されることにもなりかねないので、浮気相手の口紅と同じものも使いつつ、さまざまな種類のものを組み合わせ、撹乱することが重要です。
しかし一方で、あなたの心に刻み込まれた疚しさの痕跡は、一生かかっても消すことはできません。
他人から妬まれうる木である
その木が他人からの羨望を集め、イタズラの標的にされてしまうことを恐れ、いっそ人目につかないようにしてしまおうと考えるケースもあるでしょう。なかなか手に入らない貴重な木の場合には、窃盗団のターゲットにされることもあるかもしれません。
このような場合には、そもそも森の中に隠すという手段が適していないかもしれません。妬んだり盗もうと思ったりする木は、当然「普通の木とは違う」ものですから、森の中に隠してもすぐに見つかってしまう可能性があるのです。
もっとも効果的なのは、木そのものにカモフラージュを施すことでしょう。その木があたかもその辺の木であるかのように偽装することが必要です。「そんなこと、自分にはできない」と思う方もいるかもしれませんが、近年では貴重な木を普通っぽく偽装するサービスも数多く展開されており、シーンに応じた偽装はもちろん、冠婚葬祭をはじめ偽装を解くことが必要な際の原状回復まで、ワンストップで請け負っている事業者も複数存在しています。ご自身のニーズや予算と相談しながら、最適なサービスを選択していきましょう。
なお、「最適なサービスがわからない」という方に向け、最適な木の偽装業者を選定するサービスも存在しています。併せて利用を検討するとよいでしょう。
それでも隠さなければいけない場合には……
自身が抱える木について、「どうしても森に隠す以外の方法が考えられない」という場合には、自身の手で森を創造することも選択肢に入れなければなりません。森を創造することはもちろん簡単ではありませんが、いくつか方法はありますので、状況に合わせて検討してみるとよいでしょう。
植物系の能力者に依頼する
もっとも簡単な方法は、身近にいる植物系の能力者に森を創造するよう依頼してみることです。残念ながら森の創造を事業として営むことは法令により禁じられているため、業者を探すことはできませんが、個人的に植物系の能力を有している人であれば、森の創造も任意に行うことができます。
とはいえもちろん、森の創造にあたって他人の所有地を侵害することはできませんので、自分が所有する土地など森にしても差し支えないような土地を見つける必要があります。
植物系の能力者になる
次に、自分自身が植物系の能力を身につけることで、DIY的に森を創造する方法も考えられるでしょう。しかし、森を創造できるほどの能力を身につけるまでには相応の時間がかかります。生まれつき植物系の能力への適性がある人でも5～10年、そうでなければ何十年もの期間を必要とするため、すぐに木を森の中に隠したい場合にはおすすめできない方法です。稀に何らかの覚醒イベントが発生し、森を創造しうるだけの潜在能力が一気に引き出されるケースもありますが、普段から主人公体質な人以外には望みは薄いと言えるでしょう。
空間転移系の能力者に依頼する
空間転移の能力を持つ人に、木を森の中へと転移してもらう方法です。一見、もっとも手っ取り早く確実性も高い方法に思えますが、空間転移系の能力はレア度が高く、しかも強力すぎるがゆえに作中から退場させられてしまうこともしばしばなので、そもそも発見すること自体が困難です。
さらに空間転移には絶大な集中力が要求され、精神の小さな乱れが座標の狂いにつながってしまうので、未熟な能力者では木を不適切な場所に転移させてしまう可能性もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか？木を森の中に隠したいけれど、森が見つからない場合の対処法についてご理解いただけたかと思います。
木を森の中に隠すことも大切ですが、そもそも隠さなくてはならないような木をつくらないことが第一に重要です。日頃から自身の木に向き合い、どこへ出しても恥ずかしくないよう木のコンディションを整えておきましょう！